UTAGEで会員サイトを作って分かった出来ること、イマイチな点まとめ

うちは複数のオンラインコースやコンサルを提供しているのですが、その会員サイトを今回UTAGEに一気に移行しました。

実際にUTAGEで会員サイトを作ってみて、またメンバーさんに対して運用をして1年ほど経ったので正直な感想をレビューしたいと思います。

もくじ

UTAGEに会員サイトを移行した経緯

今回UTAGEに乗り換えた理由は大きくはこの2つです。

  • ランニングコストの削減
  • マーケティングツールの一元化

オンラインでスクール事業を始めて7年ほど経つため、これまで本当に色々な会員サイトツールを試して、そして実際に採用してきました。

UTAGEに乗り換える前に使っていたのは

  • Kajabi
  • Teachable
  • Thinkific(上記はいずれも海外の会員サイト特化ツール)
  • Optimize Pressの会員サイト機能
  • オンクラス …

あと初期の頃はWordPressにメンバーサイト用のプラグインを入れて自分でログインページとか作っていたこともあります。

でもどれも一長一短…!

Kajabiは機能性は十分でしたが月額45,000円近くとかなり高額なのがネックでした。

それにメルマガ配信スタンド・Lステップ・決済システムとそれぞれ異なるツールを行き来しての運用。もちろんそれぞれ個別に月額使用料がかかります。UTAGEならこれがすべてオールインワン、UTAGE一つの契約で完結出来るとのことで今回UTAGEに移行をしました。

UTAGEで会員サイトを作ってみての感想

結論から言うと【必要十分】という感想です。それは会員サイトとして。

会員サイトとしては可もなく不可もなく、大きなネガはなく必要十分という感想。それじゃあ別にUTAGEじゃなくてもいいじゃん、と思いますがうちは今後もUTAGEを継続していく予定です。

その一番の大きな理由は前述の通り購入〜購入後のフォローアップまですべてUTAGEで完結出来るから。

つまり会員サイトそのものの機能が理由というよりかは、マーケティング全体で考えた時の利便性が大きな理由です。

会員サイトに限って言えば、UTAGEにしかできない特別な機能というものは特にありませんが「この価格で痒いところに手が届くこの機能まで実装してくれてるの!??」という嬉しい点は実際に複数ありました。

それをまとめたのがこちら↓

良かった点イマイチな点
決済〜ログイン情報発行、フォローアップまで全てワンストップで出来る
未購入コンテンツの可視化・プロモーション
複数のスクール運営
バンドル購入
ドリップスケジュール
受講者側のUI・操作性は普通に◎
開発側の対応がとても良い
一括操作ができない
エディターの操作性が良くない
ボタンとかダサいの直してほしい
管理画面全体が分かりづらい

一つずつ紹介していきますね!

UTAGEの会員サイトで出来ること

まずはUTAGEの会員サイト機能で出来ることの紹介から。

決済〜ログイン情報発行・受講後のフォローアップまで全てワンストップ

会員サイトに特化した機能ではありませんが、個人的にUTAGEを使う最大・最強の理由がこちらだと思います。

UTAGEには

  • 決済システムとの連携機能
  • メルマガ/LINE配信機能
  • 購入ページ(ファネル)作成機能

が全て揃っています。これまでは

  1. 購入ページ作成 →WPやファネルツールなど
  2. 決済リンク発行 →決済システム
  3. ログイン情報の案内 →メルマガ配信スタンド、Lステップなど
  4. 購入者専用のフォローアップ →同乗

と全て異なるツールを行き来しながら1つのフローを完成させる必要がありました。

でもUTAGEだとこれが全てUTAGE内の設定で完了します。UTAGEのファネル内から決済が完了したら自動的に購入者情報がUTAGE内に蓄積され、アクション設定で特定のコンテンツへの閲覧権限が付与される。ログイン情報を記載したメールも自動配信できる。

またコンテンツ購入後のフォローアップメール(購入者通信)はもちろん、アップセル・クロスセルなども会員情報を取得した際にタグ付けをする、登録シナリオを分けるなどして特定の人にだけ送る事も可能です。

特に決済〜会員登録までのフローが一元化できたのは本っっっ当に楽です!

未購入コンテンツが見れる、その場で購入できる

ワンストップであることと並んで、個人的にUTAGEの会員サイトをオススメ出来るもう一つの大きな理由がこちらです。

それが、会員ページにログインすると未購入コンテンツが表示され、更にはそこから直接コンテンツを購入してもらうことが出来る点

例えばこちらがAさんがログインしたページだとします。Aさんが購入したのは左上の1コンテンツのみ。

Screenshot

ですがこのスクール内には他にも複数のコンテンツがあり、購入していないAさんの会員ページ内にもこのように未購入コンテンツを表示させることが出来るのです。(もちろん購入した商品しか表示させないこともできます)

そして他のコンテンツが気になった場合「詳細」をクリックすると販売ページや決済リンクなど任意のリンク先に飛ばすことができます。

つまりコンテンツごとにステップ配信でオファーをかけなくても、会員サイトにログインしたらメンバーさんが勝手に買い周りをしてくれる状態だということ。これめちゃくちゃ便利ですよね。

会員サイトを運営する側からすると当たり前にあって欲しい機能ですが、実は会員サイト特化ツールでもこの機能を備えているのはKajabiだけでした。(2022年頃までは。最新の状況は変わっているかもしれませんが)だからマケストではかなり高額な月額使用料を払ってでもKajabiを使っていたのですが…

Kajabiの半分以下の金額で、全てのマーケティングツールが使えるUTAGEの会員サイトでこれができるなんてめちゃくちゃ感動しました。

複数のスクール運営ができる

事業者さんによっては複数のスクールを運営しているところもあると思います。

うちではオンライン起業のためのマーケティングスクールの他に、サイト運営のスクール、YouTubeチャンネル運営のスクールと3つがあります。それぞれメンバーさんのニーズははっきりと分かれているので、3つの独立したスクールという形式で行っています。

その場合会員サイトを3つ用意する必要があるんですね。

Kajabiとか他の会員サイトツールだと、基本的に料金プランによって運営できるスクール(会員サイト)の数が決まっているケースがほとんどです。Kajabiでは最上位の$319のプランでも3サイトまでしか作れませんでした。

が、UTAGEだと料金一律で複数の会員サイトが構築できます。私たちのような事業者からすると控えめに言って神です…✨

こんな感じで複数の会員サイトを作れます

バンドル購入・ドリップスケジュール

他にも複数のコンテンツを併せて購入できるバンドル購入や、コンテンツを指定のスケジュールで公開していくドリップスケジュールなど、まあ一般的な会員サイトにある機能はほぼUTAGEの会員サイトでは網羅できていると思います。

UTAGE会員サイトのイマイチな点(正直ベース

※正直ベースっておじさんビジネス用語らしいです…

続いてこちらは実際に会員サイトを構築、更には1年以上運用してみた上での正直な感想というか要望です。

一括操作ができないのが面倒くさい

UTAGEでメンバーサイトを作っていて一番フラストレーションが溜まるポイントは、各レッスンページを作る際にデフォルト設定が「下書き」になっていること。

レッスンページとは各コース(=教材)内の個別ページのこと。説明動画や文章を載せるページです。

でもこれは誤って作成途中のコンテンツが公開にならないよう、どの会員サイトツールでもそうですし、またWordPressの記事ページなどでも当たり前の仕様といえばその通り。ただし。

一括で公開にする仕様がないんです。

例えば一つのコースの中にレッスンページって、多いと100ページとかあったりするわけです。

それを一つ一つ、各ページに行って動画をアップロードしては公開ボタンをポチってするのがめっっっっっっっっちゃくちゃめんどいです。なぜ一括公開ができないのだ、、、

エディターの操作性がすこぶる悪し

またこれはUTAGE全体に言えることで会員サイト機能だけに限った話ではないのですが、UTAGEのエディターは操作性がすこぶる悪いです。

WordPressのブロックエディタとか、Elementor、海外のエディターツール(私はOptimize Pressってものを使ってます)を使っていたりする人には、あまりにも使い勝手が悪すぎて何年前のエディタですか?という感覚になるかと思います。

一時期クリックファネル/ClickFunnelsを使っていたことがありあちらも操作性はかなりボロクソ言われていたのですが、それよりも前時代的な感じです。

マウスオーバーしたら押したいボタンの所に表示が重なって押せなかったり、感覚的にどう操作したらいいかわからなかったり、あとは海外ツールのようにヌルヌル動かない。Windows95みたいな感覚です。(知らないですが)

操作性は伝わらないと思いますがエディタ画面載せておきます。

デフォルトの要素デザインがダサい…

上記のエディタ画面のスクショを見てもおわかりかと思いますが、ボタンや見出しの装飾など、デフォルトで用意されている要素のデザインが昔の怪しい情報商材のLPに出てきそうな感じのデザインです。

個人が頑張ってサイト作りました、風になってしまいます。

気にしない人は全然良いのですが、ある程度洗練されたデザインを求める方はボタンを画像にしたり、多少CSSをいじったりなど工夫する必要がでてきます。

とは言え会員サイト内のページに限って言えばそこまでこういった要素を使うことは無いですし、スクール、コース自体のUIは特にダサいということも無いので許容範囲内かと思います◎

一応レッスンページのイメージを貼っておきます。

Screenshot

至って普通の、よくある会員サイトですよね。あまりテキストでページを作り込まない限り=動画教材をボンボン格納するような教材なのであればデザイン性は全く気にならないかと思います。

それでもUTAGEを使う価値はここにある!と思う

デザインがダサいとかエディタが前時代的だとか少し辛口なこともお伝えしてしまいましたが、、

オールインワン、ワンストップマーケティングツールであることはもちろん、私がこれからもUTAGEを使い続けたいなと思うもう一つの理由を最後にお伝えしておきます。

それは…

開発者側の対応が誠実であること。

誰よりも彼ら自身がUTAGEはまだ開発途中という意識を持ち、ユーザーの意見を積極的に取り入れより良くしていこう、改善していこうという姿勢が伝わってくることが個人的にはとても大きなポイントです。

WordPressのテーマなんかもそうですが、こういったツール系のものは開発者の姿勢がダイレクトにサービスに反映されます。拝金主義的なツールもあれば(ダウングレードできない、使用料が年々高くなるなど)、数年で開発がストップしてしまうツールもあります。

これまで私も何度かサポートに問い合わせをした経験がありますが…

レスが早い

多分相当数の問い合わせを受けていると思われるが(マニュアルが分かりづらいので…笑)大抵24時間も経たずに返事がくる。

範疇外のことまで丁寧に教えてくれる

時には責任者の泉さんまでが返信をくださって、マーケティングの仕組みのことまで解説頂いたこともあります。

実際に機能実装をして連絡までくれる

UTAGEでは機能改善、要望を積極的に受け入れているようですが、私の場合「こんな事できないんですか?」とただ疑問解決のためにメールを送った所「良いアイディアなのでぜひ実装させてください!」とお返事が来ました。

数ヶ月に同じ方より「今回のアップデートで実装させていただきました」とご丁寧にご報告までいただきました。

こんな感じで、企業として真摯で誠実な姿勢がヒシヒシと伝わってきました。

UTAGEは会員サイト機能以外にも実に多くの機能が実装されたオールインワンマーケティングツール。だからこそそれぞれの専門ツールに比べると使い勝手が悪く感じる所もまだまだたくさんあります。

それでもこの価格でこれだけの機能を全て享受できるのはユーザーからしたら本当にありがたい限りです。

まだまだ発展途上と理解した上で(偉そう…w)私はこれからもUTAGEを使っていきたいなと思っています。

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