オンライン講座を開設したいけど、どのプラットフォームを選べばいいかわからないという方は多いのではないでしょうか。
数あるオンライン講座構築プラットフォームの中で人気が高い、
teachableとUdemyの比較をされることが多いですが、実はこのふたつは全然違います。
実際にteachableとUdemyで講座を開設した経験を基に、具体的にどう違うのか、それぞれの機能の説明や料金比較、メリット・デメリットをご紹介します。
teachableとUdemyの大きな違い
まずteachableとUdemyの大きな違いをご紹介します。
- teachable…独自のオンラインスクールを開設できるプラットフォーム
- Udemy…Udemyというプラットフォームの中で講座を販売できるサービス
そもそもここから全然違いますね。
そして、その他の大きな違いとして、以下の内容が挙げられます。
- 利用料金と手数料
- 使える機能
- 集客方法
- サポート体制
まずは、それぞれのプラットフォームの概要を解説して、比較をしていきます!
teachableは独自のオンラインスクールを開設できる
teachableはアメリカNY発祥のオンラインスクール構築プラットフォームです。
現在のteachableの利用実績は、世界で1000万人以上の受講生がおり、月額のサブスクリプションを利用している講師の数は1万2000人以上いると言われています。
日本での利用者も増加傾向にあり、今かなり注目されているプラットフォームだと言えます。
teachableでは誰でも簡単に自分のオンラインスクールを開設することができます。
インターネット上に自分のスクールを開くというイメージですね。
開設したスクールの中で自分の知識やスキルをコースとして販売し、収益を上げることができます。
コースは動画、画像、PDF、テキスト、オーディオなどを使って作成可能です。
スクールの内容は様々でマーケティングの知識から、ヨガのレッスン、アクセサリーの作り方講座、育児講座など、どんな知識でも商品として販売することができます。
4つの料金プランで構成されていますが、無料プランもあるので誰でも簡単に始めることができます。
料金や手数料に関しては後ほどご紹介します。
UdemyはUdemyの中でオンライン講座を販売できる
Udemy(ユーデミー)は2010年にアメリカで誕生し、全世界で1,500万人以上の受講者を誇る世界最大級のオンライン動画学習サービスです。
日本ではベネッセコーポレーションと提携し、2015年4月からサービスを開始しています。
Udemyでは誰でも無料でオンラインコース(講座)を作成・販売することができます。
Udemyというプラットフォームの中で、自分のコース(講義)を販売するというイメージですね。
そもそも、ここからteachableと全く違います。
コースの内容は以下のカテゴリーに分類されます。
- デザイン
- 開発
- マーケティング
- IT・ソフトウェア
- 財務会計
- 自己啓発
- ビジネススキル
- 写真と動画
- 音楽
- 健康フィットネス
- 趣味・実用・ホビー
- 教育・教養
この中から細かいトピックに分かれており、
ユーザーはUdemyの中で数ある講義の中から自分に合った講義を購入します。
コースは動画とテキストファイルで作成できます。
誰でも無料で講師としてコースを作成することができますが、公開するにはUdemyの審査が必要です。
teachableとUdemyの料金や販売手数料を比較
teachableとUdemyの利用料金や販売手数料の比較は以下の通りです。
teachable | Udemy | |
---|---|---|
開設するための料金プラン | ・無料 ・ベーシック:39ドル ・プロ:119ドル ・ビジネス:299ドル | 無料 |
販売手数料 | ・無料1ドル+10% ・ベーシック5% (プロ・ビジネス 0円) | Udemyの広告や マーケットプレイスからの購入63% 自分でプロモーションを 行なった場合 3% |
決済手数料 | 3.9%+30¢ (クレジットカードの場合) | × |
teachableでは販売手数料が少額、プランによっては無料です。
その代わりスクールやコースの宣伝は自身で行うか、またはアフィリエイトを利用して行います。
その点、Udemyは広告やマーケットプレイスからの購入(つまり、Udemyが宣伝することにより獲得した顧客)では63%もの販売手数料が取られてしまいます。
Udemyでは独自でプロモーションを行うことも可能で、その場合の販売手数料は3%です。
しかし、利用料は無料のため、オンライン講座の初心者が始めやすいのはUdemyですね!
teachableとUdemyの使える機能を比較
続いてteachableとUdemyで使える機能を比較していきます。
機能 | teachable | Udemy |
---|---|---|
コース作成 | ○ | ○ |
コーチング作成 | ○ | × |
バンドル(セット販売) | ○ | × |
クイズ(テスト) | ○ | ○ |
クーポンの発行 | ○ | ○ |
受講生のレビュー(口コミ) | ○ | ○ |
受講生との個別メッセージ | ○ | ○ |
公開FAQ | × | ○ |
コースのデザインテンプレート | ○ | × |
他ツールとの連携 | ○ | × |
Mailchimpの使用 | ○ | × |
アクセラータ | ○ | × |
メンバー限定コミュニティ | ○ | × |
ドリップ機能(公開日を指定) | ○ | × |
カスタムドメイン | ○ | × |
受講生のグループ管理 | ○ | × |
API | ○ | × |
コースの修了証明書 | ○ | ○ |
コースの段階的な公開 | ○ | × |
30日返金保証 | ○ | ○ |
レポート | ○ | × |
アフィリエイト | ○ | × |
複数の管理者 | ○ | × |
外観のカスタマイズ | ○ | × |
こうみるとteachableで使える機能がかなり多いことがわかりますね。
しかし、teachableではプラン別に使える機能が異なります。
詳しい料金プラン別の機能や機能の詳しい解説を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
[cardlink url=”https://makest.co.jp/teachable-plan/”]続いて、teachableとUdemyの集客方法を比較していきます。
teachableとUdemyの集客方法を比較
teachableとUdemyの違いとして挙げられるのが、集客方法の違いです。
teachableは販売手数料があまりかからない分、集客は自分で行う必要があります。
クリックファネルを等の外部ツールを利用してオートウェビナーファネルを構築し、自動化して販売する方法や受講生にアフィリエイトしてもらう方法もあります。
その点、Udemyは基本的にUdemyが集客を行なってくれるので、自分で集客する必要がありません。
もちろん、Udemyでも自分でも集客することは可能です。
teachableとUdemyのサポート体制を比較
続いて、teachableとUdemyのサポート体制を比較します。
teachableでは、teachableサポートという問い合わせフォームがあり、迅速かつ丁寧に質問に答えてくれます。
しかし、日本語に対応していないため、すべて英語でのやり取りが必要です。
その点、Udemyは日本語でサポートが受けられるので安心して利用することができますね。
teachableとUdemyのメリットデメリット
teachableのメリットデメリットをまとめると以下の通りです。
teachable | Udemy | |
---|---|---|
メリット | ・無料から始められる ・コースの内容が自由に設定できる ・価格やクーポンも自分で設定できる ・外観やデザインをカスタマイズできる ・他の自動化ツールと連携できる ・受講生のメールアドレスが獲得できる | ・作成から販売まですべて無料 ・利用する受講生が多い ・Udemyが集客してくれる ・日本語でサポートが受けられる ・定期的にセールがあり受講生が獲得できる |
デメリット | ・自分で集客する必要がある (アフィリエイトも利用可) ・手動で日本語化設定する必要がある ・英語でしかサポートを受けられない ・有料プランでしか使えない機能がある | ・自由にコースの価格を決めることができない ・手数料がかなり取られる ・外部リンクへ飛ばせない ・他と同じコンテンツは出せない ・コース公開に審査が必要 ・受講生のメールアドレスが獲得できない |
それぞれ解説します。
teachableのメリット・デメリット
メリット
teachbleのメリットは誰でも参入できるという手軽さと独自に設定できる機能の豊富さとデザイン性です。
そして、「プラットフォームの中にあるひとつの講座」ではなく自分のスクールとして運営ができることが大きな特徴です。
外観をカスタマイズして自分だけのオリジナルスクールを開設することが可能です。
そして、もうひとつの大きな特徴として、有料プランに加入すれば他の自動化ツールとの連携が可能なことです。
受講生のメールアドレスを取得することができるので、MailchimpやConvertKitを利用して受講生にメルマガを送ることも可能です。
ビジネスを自動化して収益を拡大していきたいという方におすすめのツールです。
デメリット
teachableのデメリットは、初期設定として日本語化設定を手動で行う必要があることです。
サポートへとのやりとりもすべて英語でしなければなりません。
翻訳機を使えば解決できますが、少し手間ではあります。
そして、teachableには多くの機能がありますが、有料プランに入らなければ使えない機能もあります。
しかし、有料プランに入れば販売手数料がかからなくなるので、ある程度の売り上げが見込める場合は有料プランでの利用がおすすめです。
Udemyのメリット・デメリット
メリット
Udemyのメリットとしては、誰でも無料で始められることです。
そしてある程度の認知度があるため、受講生として利用するユーザーが多いです。
自分で宣伝を行うことも可能ですが、基本的にはUdemyが宣伝を行なってくれます。
サポートも日本語で受けられるので、英語が苦手な方でも安心して利用できますね。
デメリット
Udemyのデメリットは、販売手数料が大幅に取られてしまうことです。
よって、より大きな収益を上げたいと思うと、多くの受講生を獲得する必要があります。
そして、Udemyは2,440円〜24,000円の間でしか値段を決めることしかできず、かつ月に3〜4回行われるセールで勝手に値引きされて販売されます。
そのため、Teachableのように「このコースは10万円」「このコースは30万円」というような高額商品として販売することはできません。
認知度が高いため講師としての利用者も多く、販売されているコースも数多くあるので、その中で目立てないと収益を伸ばしていくことが難しいです。
そして、コース公開にはUdemyの審査が必要なため、どんなコースでも販売できる訳ではありません。
双方のメリットデメリットを踏まえて自分に合ったプラットフォームを選びましょう。
teachableとUdemyこんな人におすすめ
そもそもが全く別物であることがわかったところで、それぞれどんな方におすすめのプラットフォームなのかを紹介します。
teachableはこんな人におすすめ
teachableはある程度集客が見込める場合に、オンラインで自分のスクールを開設したいという方におすすめです。
外観やデザインを自分でカスタマイズできるので、より自分オリジナルのスクールに仕上げることができます。
そして、他の自動化ツールを利用しながらより収益を拡大していきたい方にぴったりのツールです。
他の自動化ツールとも連携し、一度自動化の仕組みさえ作ってしまえば、あとはが自動で収益を生んでくれます。
Udemyはこんな人におすすめ
Udemyはオンライン講座がそもそも初めてだという初心者の方におすすめです。
無料で始めることができるので、コース作成のために利用する動画編集ツール以外に費用がかかりません。
なので、初心者でも始めやすいですね。
teachableでオンライン講座を作りたいと思った方は、こちらの記事で開設の手順を全てまとめていますので、ご覧ください。
[cardlink url=”https://makest.co.jp/teachable-online/”]